後遺障害認定にかかる期間の目安は2か月以内?長引いたときの対処法

後遺障害認定にかかる期間の目安は2か月以内?長引いたときの対処法

執筆者 金子 周平 弁護士

所属 栃木県弁護士会

法律は堅苦しいという印象はあるかと思います。しかし、そんなイメージに阻まれて、皆さんの問題や不安が解決されないのは残念でなりません。
私は、そんな法律の世界と皆さんを、柔和に橋渡ししたいと思っています。問題解決の第一歩は、相談から始まります。
皆様が勇気を振り絞ってご相談をしていただければ、後は私どもが皆様の緊張や不安を解消できるよう対応し、法的側面からのサポートができればと思います。敷居はバリアフリーです。あなたの不安を解消するために全力でサポート致します。

「後遺障害等級の申請をしたいけれど認定までにどれくらいの期間がかかるの?」
「どうしたらスムーズに認定を受けられるの?」

交通事故の後遺障害等級の申請をする際に、認定までの期間がどれくらいかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

後遺障害等級の申請から認定までにかかる期間は、2か月以内となる場合がほとんどです。

この記事では、後遺障害等級の認定までにかかる期間、申請から認定までの流れ、認定が遅い時の対処法をご紹介します。

1.交通事故の後遺障害認定にかかる期間の目安

1.交通事故の後遺障害認定にかかる期間の目安

交通事故の後遺障害認定にかかる期間は、2か月が目安となります。

参考までに、自賠責損害調査事務所における損害調査所要日数の調査結果を以下にまとめました。

後遺障害の損害調査所要日数 割合
30日以内 72.7%
31日~60日 12.9%
61日~90日 7.1%
90日超 7.4%

出典:2021年度 自動車保険の概況|損害保険料率算出機構

もっとも多くの割合を占めているのは30日以内、次いで31日~60日が多い結果となっています。

実に約85%ものケースで、60日以内に調査が完了しています。

もっとも、この中には、非該当の場合が多く含まれています。

後遺障害が認められるためには複数の要件を充足する必要がありますが、これらの一部でも充たさなければ、それ以上詳細な検討は要さずに非該当の結果が出せます。

そのため、比較的非該当結果は早く出てくる傾向にあります。

反面、例えば複数の後遺障害があったり、判別が難しい症状だったりすると、認定までの期間が61日以上と長引く可能性があります。

(1)申請方法による期間の違い

後遺障害等級の申請方法は、「被害者請求」と「事前認定」の2通りがあり、被害者請求のほうが認定までの期間が早い傾向にあります。

被害者請求では、被害者が主体となって後遺障害等級の認定に必要な書類を収集し、加害者側の自賠責保険会社に対して申請を行います。

一方、事前認定では、加害者側の任意保険会社が主体となって、後遺障害等級の認定に必要な書類の用意や自賠責保険会社への申請を行うのです。

このように、事前認定は申請から認定までの間に保険会社を介すため、処理に時間がかかる可能性があります。

ただし、被害者請求では書類の収集や申請を被害者側が行う必要があり、その過程で時間がかかると期間の短縮に繋がらないことを理解しておきましょう。

(2)認定までの期間が長引く原因

後遺障害等級の認定までは、大まかに以下のような流れで手続を進めます。

  1. 医師から症状固定の診断を受ける
  2. 医師に後遺障害診断書を作成してもらう
  3. 事前認定または被害者請求にて後遺障害等級認定の申請をする
  4. 自賠責損害調査事務所にて審査後、認定結果の通知が届く

一見、後遺障害等級の申請から認定まではすぐに終わるように感じますが、この間に以下のような原因で認定までの期間が長引く可能性があります。

  • 保険会社の対応が遅れている
  • 医師の対応が遅れている

①保険会社の対応が遅れる場合

事前認定の場合、加害者側の任意保険会社が必要書類を揃えて自賠責損害調査事務所に提出します。

しかし、保険会社の担当者は複数の案件を同時に対応しているため、多忙を理由に処理が後回しにされてしまう可能性があるのです。

加えて、加害者側の保険会社としては、被害者は自分の契約者や依頼者ではないため、被害者のために早く進めようという意欲も乏しい場合があります。

そうすると、一つひとつの手続きに時間がかかり、どんどん長引いてしまう可能性があります。

②医師の対応が遅れる場合

医師にはまず申請前に後遺障害診断書等の必要書類を作成いただく必要があります。

これに時間を要してしまうと、そもそも申請手続きが進みません。

また、申請をした後も、自賠責損害調査事務所による審査の際に、主治医へ治療および通院状況、症状などの照会を求める場合があります。

この際、医師が多忙を理由に、照会になかなか応じてくれず進まないこともあるのです。

2.後遺障害認定が遅れているときの対処法

2.後遺障害認定が遅れているときの対処法

後遺障害等級の認定が長引くと損害賠償金の受取も遅れるので、なるべく早く認定をしてもらいたいと思うものです。

交通事故の後遺障害等級の認定が遅いと感じた場合の対処法は、以下の2つがあります。

  • 保険会社に連絡をする
  • 被害者請求に変更する

それぞれ詳しく説明します。

(1)保険会社に連絡をする

事前認定での申請の場合、上記説明のとおり、保険会社での手続が遅れている可能性があります。

申請から1か月経過しても認定がされないのであれば、一度保険会社の担当者に連絡をしてください。

保険会社としてもクレームにはしたくないため、このような督促を行うことによって、優先的に手続を進めてもらえるかもしれません。

(2)被害者請求に変更する

保険会社へ確認した際、まだ自賠責損害調査事務所へ申請をしていないのであれば、被害者請求への変更も検討しましょう。

この点、被害者請求のハードルとなるのが、被害者側で申請に必要な書類を用意しなければならない点です。

申請が面倒だと感じたり、書類の収集に不安があったりする場合は、弁護士のサポートを受けるとよいでしょう。

3.後遺障害認定の申請を弁護士に任せるメリット

3.後遺障害認定の申請を弁護士に任せるメリット

後遺障害等級の認定にかかる期間を短くしたいのであれば、弁護士のサポートを受けたうえで被害者請求での申請をおすすめします。

また、後遺障害等級の申請を弁護士に任せるメリットは早く認定を受けられることだけではありません。

ここからは、後遺障害等級の申請を弁護士に任せるメリット3つをご紹介します。

(1)手続を任せられるので手間がかからない

被害者請求は被害者側で必要な書類を作成したり、申請手続をしたりしなければなりません。

しかし、弁護士に依頼すればほとんどの書類の作成や申請手続もすべて一任できます。

また、後遺障害等級の申請のみならず、示談交渉など交通事故に関するさまざまな手続も任せられるのです。

特に精神的な負担が大きい保険会社とのやり取りまで任せられるのは心強いでしょう。

(2)スムーズな手続で認定までの期間が短く済む

被害者本人が申請をする場合、書類の作成に時間がかかったり書類に不備があったりして手続に時間がかかる可能性があります。

一方、弁護士に任せるとそのような心配はなく、スムーズに手続を進めてもらえます。

スムーズに認定を受けたいのであれば、弁護士のサポートが必要不可欠と言えるでしょう。

(3)適切な等級の認定を受けられる

後遺障害等級の申請をする際、内容の吟味をせずに書類を提出するだけだと、本来獲得できるはずの等級の認定を受けられない可能性があります。

後遺障害は上位の等級になるほど賠償金額が高くなるので、適切な等級で認定してもらうことは重要です。

弁護士に依頼すれば、後遺障害診断書の記載に不備がないか、提出すべき画像は全て揃っているか等、適切な等級の認定を獲得するために必要と思われる資料を吟味するため、症状に対して適切な等級の認定を受けられる可能性が高まります。

そもそも、損害保険料率算出機構が公表している「自動車保険の概況」によれば、2020年の後遺障害認定件数は、同年の申請件数の約5%となっています。

後遺障害が認定される可能性が決して高くはないことが分かります。

そのため、できる限り認定される可能性を上げる努力が必要になってきます。

また、もしも非該当となってしまったり、想定よりも低い等級で認定されたりした場合には、弁護士が異議申立のサポートをしてくれるので安心です。

まとめ

統計上、後遺障害等級の申請をしてから認定されるまでの期間は、2か月以内となるケースがほとんどです。

しかし、保険会社や医師の対応の遅れなどが原因で、期間が長引く可能性があります。

後遺障害等級の認定を早く受けるには、弁護士に依頼したうえで被害者請求の申請をするのがおすすめです。

弁護士ならば後遺障害等級の申請手続をスムーズに進めてくれるうえ、適切な等級の認定を受けるためにサポートをしてくれるので安心です。

後遺障害等級の申請をする際は、まず弁護士に相談しましょう。

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執筆者 金子 周平 弁護士

所属 栃木県弁護士会

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