アスベスト被害の相談はどこにすればいい?弁護士に相談できることと相談するメリット

執筆者 金子 周平 弁護士

所属 栃木県弁護士会

法律は堅苦しいという印象はあるかと思います。しかし、そんなイメージに阻まれて、皆さんの問題や不安が解決されないのは残念でなりません。
私は、そんな法律の世界と皆さんを、柔和に橋渡ししたいと思っています。問題解決の第一歩は、相談から始まります。
皆様が勇気を振り絞ってご相談をしていただければ、後は私どもが皆様の緊張や不安を解消できるよう対応し、法的側面からのサポートができればと思います。敷居はバリアフリーです。あなたの不安を解消するために全力でサポート致します。

「アスベストの被害はどこに相談すれはいいのか」
「アスベストの被害は弁護士に相談してもいいのか」

アスベストの被害に遭われた方の中には、どこに相談すればよいのか分からずに困っている方もいるのではないでしょうか。

結論から述べると、アスベストによる健康被害に関しては弁護士に相談することで給付や賠償を受けられる可能性があります。

本記事では、弁護士に相談できることや弁護士に相談するメリットについてご紹介します。

1.アスベスト被害の相談は弁護士法人みずきへ

アスベスト被害の相談は弁護士法人みずきへ

アスベスト被害に関するお悩みは、ぜひ弁護士法人みずきへご相談ください。

当事務所は、アスベスト被害に遭われた方が適切な補償を受けられるように力を入れている弁護士事務所で、無料でご相談いただけます。

営業時間は平日は9:30~21:00、土曜日は9:30~18:00となっており、お勤めの方でも都合のよい時間にご相談可能です。

また、事前に予約していただければ、日曜日や祝日での対応も受け付けております。

当日予約もでき、電話やオンライン相談にも対応しているので、お忙しい方や来所が難しい方でもお気軽にご相談いただける点が当事務所の特徴です。

アスベストによる健康被害は、長い潜伏期間を経て発症するため、被害が顕在化した際に原因を特定することが難しく、救済を受けられない方も多くいます。

当事務所では、アスベスト被害で苦しんでいる方のために徹底したサポートを提供しますので、お気軽にご相談ください。

2.弁護士に相談できること

弁護士に相談できること

アスベストに関する補償の手続きはさまざまです。

状況によって利用できる手続きは変わりますが、大きく分けて以下の4つです。

  1. 工場型アスベスト訴訟
  2. 建設アスベスト給付金
  3. 労働者災害補償保険
  4. 石綿健康被害救済制度

これらの中から、ご相談者の方それぞれに最も適した手段をご案内しています。

もちろん、アスベストによる健康被害にはどのようなものがあるのか、どのような検査を受ければいいのかなど、細かい相談にも対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

(1)工場型アスベスト

工場型アスベストの被害者(工場に従事している際にアスベストの被害を受けた者)は、国や企業に対して訴訟を提起することで、損害賠償を請求することになります。

もっとも、国に対しての請求は、国が和解要件を定めているため、この要件に該当する場合には早期に和解金を得ることができます。

国との間で和解をするためには、以下の3つの要件を満たす必要があります。

  • 昭和33年5月26日から昭和46年4月28日までの間に、局所排気装置を設置すべき石綿工場内において、石綿粉じんにばく露する作業に従事したこと
  • その結果、石綿による一定の健康被害(石綿肺、肺がん、中皮腫、びまん性胸膜肥厚など)を被ったこと
  • 提訴の時期が損害賠償請求権の期間内(石綿の病気の確定診断、死亡、労災認定またはじん肺管理区分決定から20年以内)であること

これらの要件を見ただけで、自分が該当しているかどうか判断することが難しい場合もあるでしょう。

弁護士に相談いただくことで工場型アスベストの訴訟要件に該当しているのかを判断でき、訴訟準備として何の書類を揃えればよいか等の情報提供が可能です。

(2)建設アスベスト給付金

建設型アスベストの被害者(建設業務に従事している際にアスベストの被害を受けた者)は、建設アスベスト給付金を申請することが可能です。

建設アスベスト給付金を受給するには、以下の3つの要件を満たすことが求められます。

  • 以下の期間に該当業務に従事していること
期間 業務
昭和47年10月1日から昭和50年9月30日 石綿の吹付け作業に係る建設業務
昭和50年10月1日から平成16年9月30日 一定の屋内作業場で行われた作業に係る建設業務
  • 実際に石綿関連疾病にかかっていること
  • 労働者や一人親方(労働者を雇用せずに自分自身と家族などだけで事業を行う事業主)、中小事業主(家族従事者等を含む)であること

特に業務期間と該当業務において要件が詳細であるため独自に判断することが難しい方が多くいらっしゃいます。

建設型アスベストの被害に遭われた方は、建設アスベスト給付金の申請対象なのか弁護士に相談されてみてください。

(3)労働者災害補償保険

アスベスト被害についても、業務に起因するものである場合には労働者災害補償保険による補償を受けることも可能です。

アスベストの被害者で労災適用がある場合は、申請することで労災保険給付を受給できます。

労災保険給付を受給するには、以下の2点を満たしている必要があり、労働基準監督署長に対して申請をしなければなりません。

  • アスベスト健康被害(石綿肺、中皮腫、肺がん、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚など)を発症している
  • 労働者としてアスベストを取り扱う仕事に従事していたことによって、アスベスト健康被害を発症したことが認められる

何の書類が必要なのか、いつまでに手続を行えばよいのかなど、気になる点がありましたらお気軽にご相談ください。

(4)石綿健康被害救済制度

労災保険を受給できない方向けに設けられた石綿健康被害救済制度に関する相談も受け付けております。

石綿健康被害救済制度は、以下の要件のいずれかを満たしていれば、給付を受けることが可能です。

  • 日本国内において石綿により指定疾病にかかった旨の認定を受けている
  • 指定疾病にかかって死亡した者の遺族である旨の認定を受けている

労災給付の対象外の方以外にも、労災保険の対象であったが時効を迎えた方など、石綿健康被害救済制度を利用できる場合があります。

石綿健康被害救済制度を利用できるのかなど弁護士に相談されてみてください。

3.弁護士に相談する3つのメリット

弁護士に相談する3つのメリット

弁護士に相談することで、以下の3つのようなメリットがあります。

  • 必要資料等のアドバイスを受けられる
  • 相談後にすぐに訴訟提起や給付金請求の依頼ができる
  • 解決までサポートを受けられる

弁護士に相談するか迷われている方は、参考にしてみてください。

(1)利用できる手続きやそのための必要資料等のアドバイスを受けられる

弁護士に相談することで、どのような手続を行うべきか、またそのために必要な書類など的確なアドバイスを受けることができます。

特に給付金請求や労災保険、石綿健康被害救済制度など、制度がわかれていることと要件が詳細で判断が難しい部分がありますので、専門家の意見を参考にしてもらえると効率よく手続を進めることが可能です。

(2)相談後にすぐに訴訟提起や給付金請求の依頼ができる

相談した結果、給付を受けられる可能性がある場合には、訴訟提起や給付金請求の依頼ができます。

お悩みを相談した弁護士に直接依頼できるので、効率よく訴訟提起や給付金請求に向けて動くことが可能です。

特に時効が近づいている場合は、速やかに対応することが求められるので、相談して信頼できると思っていただけたらその場で手続の依頼をすることができます。

(3)解決までサポートを受けられる

弁護士に相談すれば、問題が解決するまで徹底したサポートを受けられます。

弁護士に気軽に相談できる環境が整っているため、トラブル等が発生した場合でも早急に対応できるようになります。

手続等で気になる部分があれば、遠慮することなく担当弁護士に尋ねてみてください。

まとめ

アスベスト被害に関する相談は弁護士にすることをおすすめします。

弁護士に相談すれば、何をすべきか的確なアドバイスを受けられるだけでなく、解決まで徹底したサポートを受けることが可能です。

工場型アスベストや建設アスベスト給付金などの救済制度などアスベスト被害に関する内容で気になることがあれば、何でも相談してみましょう。

執筆者 金子 周平 弁護士

所属 栃木県弁護士会

法律は堅苦しいという印象はあるかと思います。しかし、そんなイメージに阻まれて、皆さんの問題や不安が解決されないのは残念でなりません。
私は、そんな法律の世界と皆さんを、柔和に橋渡ししたいと思っています。問題解決の第一歩は、相談から始まります。
皆様が勇気を振り絞ってご相談をしていただければ、後は私どもが皆様の緊張や不安を解消できるよう対応し、法的側面からのサポートができればと思います。敷居はバリアフリーです。あなたの不安を解消するために全力でサポート致します。